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↓武田薬品工業の採用大学ランキング(1989-2017合計/2017)データ・グーグルスライド
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化学系企業記事:積水化学・東レ・INPEX・三井化学
1. 「道修町の雄」から「世界のTAKEDA」への脱皮と葛藤
大阪・道修町(どしょうまち)にルーツを持つ武田薬品は、かつては関西の優秀層(京都大、大阪大など)にとって「地元で最も誇れる就職先」の一つでした。しかし、クリストフ・ウェバー社長体制下でのシャイアー買収(約6兆円)を経て、現在は**「外資系のような日本企業」**という唯一無二の立ち位置にあります。
- 採用への影響: 経営陣のグローバル化や公用語の英語化が進んだことで、かつての「日本の伝統的製薬会社」を期待する層が離れる一方で、世界規模のプロジェクトに挑戦したい層を惹きつけています。「外資に乗っ取られた」という見方は、伝統的な社風を愛する層からの裏返しでもありますが、この「グローバル化の徹底」が、採用市場での評価を二分している要因と言えます。
2. 採用大学の傾向:研究力重視の「地力」
1989年からの累計データで上位に来るのは、やはり旧帝国大学(特に京大、阪大、東北大)や東京理科大学など、薬学・理系研究に定評のある大学群でしょう。
- 研究・開発職の壁: 製薬業界は、文系(MR職)と理系(研究・開発職)で全く異なる採用基準を持ちます。研究職は修士・博士号が前提となるため、大学の偏差値以上に「どの研究室に所属しているか」が重視されます。
- SPIボーダー 68%の解釈: 以前分析した商社やメガバンク(80%以上)に比べると、SPIのボーダーが68%と控えめなのは、製薬会社が「汎用的な事務処理能力」よりも、薬学などの「専門知識」や、MRとして必要な「対人スキル・人間性」をより重く評価しているためと考えられます。
3. ライバル他社(中外、アステラス、塩野義)との比較
近年の就職人気で他社に押されているという点は、現在の各社の「勝ちパターン」の違いが影響しています。
- 中外製薬: ロシュとの戦略的提携により、効率的な新薬開発と高い利益率を誇り、学生には「最もスマートで勢いがある」と映っています。
- アステラス製薬: 早くからグローバル展開を進めつつ、武田ほどドラスティックな組織改編のイメージがないため、バランスの良さが好まれます。
- 塩野義製薬: コロナ禍での国産ワクチン・治療薬開発や、下水モニタリングなどの新規事業への挑戦が「日本社会への貢献」として学生に強く刺さっています。
- 武田薬品: 巨額買収に伴う有利子負債の圧縮や、国内拠点の整理といった「リストラ・再編」のニュースが、安定を望む学生にはリスクと捉えられがちです。
「かつての武田薬品は、関関同立や旧帝大の学生にとって『一生安泰の超優良企業』の代名詞でした。しかし、シャイアー買収という『世紀の博打』を経て、同社は日本企業という枠を飛び越えました。
今や、武田を目指す学生に求められるのは、単なる学力だけでなく、**『世界中から集まるエリートと、英語で議論し、成果を出す』**という、外資系顔負けのタフさです。中外やアステラスが国内学生に人気なのは、ある意味で『日本的エクセレントカンパニー』の形を維持しているからかもしれません。
偏差値59.5という数字以上に、この『社風の激変』をどう捉えるか。それこそが、今の就活生に問われている最も難しい問題です。」


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